第1章 マジかよ!?プロデューサー?
夕食の時となった。この日は会社で配られた弁当とペットボトルのお茶。メンバーは集まってくれたものの気まずい雰囲気が漂っている。
「あのさ、食べながらでもいいんだけど質問いいかな?」
一瞬、國本に睨まれた気がした。こういう時の女って怖いな。
「君達はなぜアイドルを目指したのですか?」
「決まってるじゃないですか?日本一のアイドルになるためです!一世を風靡したモーモーニューニューも今やレジェンド的存在でOBだっているんですよ?それなら次世代のアイドルは私達が担わないといけないと思ったんです。」
ほほぉーこの意見はリーダー向きだな。ってことは雪子がリーダーか?
「私はアイドルの衣装が可愛くって歌やダンスも好きだからなりたいなって思いました。」
さすが依子だ。天然ちゃんで可愛げがある。
「確かに10代の時にしか経験できないこともあるけど恋愛はその次でいいんです。アイドルは今じゃなきゃなれないから。私も日本一のアイドルになりたいと目指してきました。」
國本なかなかやるじゃないか。
「私は日本とインドの架け橋になりたい。インド映画はいつも楽しく歌やダンスに溢れていました。だからこそ私達が世界にもインドにも通用するアイドルになりたいと思ったのです!」
さすがワールドワイドなアーニャですな。
「私はアイドルソングを聴くといつも元気が出るし、そんな元気を与えられるようなアイドルになりたいと思ったからです。」
珠江もなかなかだな。
「よし、みんなの意見ありがとう。さてグループを組むからには目標を一つに定めようと思う。そこで何人かの意見があったような日本一のアイドルになることを目指すのはどうだろうか?賛成の人はであげて欲しい。よし、決まりだな。さて先程の意見で頼もしい人がいたのでその人をリーダーにしたい。葉山雪子さん、リーダーをやってくれませんか?」
「わっ、私ですか?」
さすがの彼女も驚いてはいたがリーダーをやってくれることになった。