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アイドルと×××

第1章 マジかよ!?プロデューサー?


翌日になった。家電も色々と業者に連絡して運んでもらい一段落。

「ふぅ~慌ただしかったな。」
気が付いたら1日もほぼ終わりの夕方になっていた。有給をもらっていて助かったぜ。実は運よく一か月前にこの日に有給を取っていたからな。

まさかこの日を狙って総務長より懇願されたとかないよな~。

無事に引っ越し先に辿り着き、ほっと安堵する。昨日まで住んでいた社宅とは少し違いオシャレなシェアハウスって感じの一軒家だった。一軒家にしてはとても広く建物が2つにつながっている。だが、表札はうちの会社名になっていた。

「えっと株式会社SMI musicっと。」
俺が表札を見ているとガラガラと音がした。

「ここでいいんだよね?」
「そうそう、確か・・・ん?誰ですか?」
「もしかして不審者とか?」
「キャバクラの勧誘の方ですか?」
女子達が口々にそういうのも無理はない。俺はゴリゴリのミュージシャン風の服装をしていたからだ。普段会社では大きなピアスは付けないが(会社では目立たない小さいのを付けている)この日はガッツリとピアスを付けて首にはチェーンネックレスとおしゃれ指輪を指にはめていた。それに加えてダボっとしたTシャツとダメージジーンズ。まぁ、彼女達にそう見えても敷かないよな。

「これは違うんだよ!信じてもらえないかもしれないけど今日からここでお世話になります。プロデューサーの山本です。見た目チャラくてごめんな。でもいたって真面目っつーうか。」

「そのしゃべり方がすでにチャラいんですけど?」
國本彩香が呆れ顔でいう。
「え~?こんな人がプロデューサー?プロデューサーってもっとふくよかで大物ですって感じの人かと・・・。」
葉山雪子がメンバーにひそひそと話しているのが聞こえる。
「そこ、聞こえてるぞ!仕方ないだろ~俺だって任命されちまったんだ。まぁ、ここでのルールは守るからよろしく頼むよ。」
俺が手を差し伸べたのだが返って彼女達をドン引きさせてしまった。

この先うまくいくのだろうか?
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