第1章 マジかよ!?プロデューサー?
ざっとプロデュースする子達の名前と写真を見てみた。
葉山雪子・・・今時にしては名前に子がつくなんて珍しいな。
ふーんなるほどね。それでこっちの子は?
國本彩香って難しい方のくにって書くのな。堅物そうな感じするけどそれは一見だけであって明るくて元気そうだな。こりゃ人気でそうな訳だわ。
アーニャって子はハーフの子なのかぁ。ハーフでアイドルって珍しいな。この子を全面的に売り出すのもアリかぁ。
水野珠江って子はなんだか親しみ湧きそう。内村依子がこの中で一番可愛い感じかぁ。だったらピンク系かな。
よし、グループ名を決める前にメンバーカラーを決めよう!
雪子は青、彩香が黄緑、緑もありかな?依子はピンクだろー珠江は黄色かな。アーニャは絶対に赤だね。
俺があれこれ決めに入ってると総務長が俺の所にやってきた。
「そうだった、言い忘れていたけど明日から彼女達と共同生活送れるよね?これ決まり事だから読んでおいてね。」
「はぁ?無理ですよ!?俺だって会社が用意してくれた社宅があるんだしー。」
「あーそれなら確か明日で期限切れじゃなかったかな?大家さんに聞いてみるといいけど多分そうだと思うよ。それではよろしく!」
なんなんだよーいきなりすぎだろー。夢であってほしいと思ったのも束の間で仕事終わりに大家に直訴したらやっぱり明日中に引っ越しなさいと・・・。
嘘だろー!!!
俺は指定された住所に明日中に引っ越せるように荷物を大急ぎでまとめ始めた。
たくっ急なんだよなー。しかも明日には引っ越しってことは彼女達にも会うってことか。初日からドタバタになりそうだな。
なんとか荷物をまとめ終わって気がついたら深夜12時。家電のことは明日でいいや、とりあえず寝ようと俺は布団の中に入った。