第14章 秘薬を求めて※
ズチュズチュと繋がりあっている場所から聞こえる水音は、本当に私が立てているものだろうかと聞きたくなってしまうほどに卑猥なもので
「…あ…はぁ…い…あぁ…!」
「……っ…鈴音…!」
誘幻花に侵されているのは私1人のはずなのに、まるで私と杏寿郎さん2人ともそうなっているのではないかと勘違いしてしまうほど激しく互いを求め合った。
杏寿郎さんのソレが私の奥をつく度に
「…あ…あぁああ!…ひっ…んぅぅん!」
数え切れないほどの果てを迎え
「…っぐ…鈴音…!」
杏寿郎さんも、私の中が杏寿郎さんの放った熱い欲で満たされてしまうんじゃないかと思うほど私の中で果てていた。
一瞬たりとも杏寿郎さんが私の中からいなくなってしまうのが嫌で、私はその気持ちに従い杏寿郎さんの身体に足を絡め
「…っ…もっと…もっと…杏寿郎さんが…欲しい…!」
ぎゅうぎゅうと自分の恥骨を杏寿郎さんへと押し付けた。
杏寿郎さんは額にかいた汗を右手の甲で拭い
「…わかっている。だが流石の俺も、ずっと鈴音の中で動き続けることは難しい」
そう言って私が絡みつけている足をサッと解くと
「…っやぁ…抜いちゃやだぁ…!」
私の中からズルリと自身を抜いてしまった。ポロポロと涙を流しながらそう言う私に、杏寿郎さんは眉の端を下げ、困ったように笑った。
それから
ツブッ
綺麗に揃えた右手の中指と薬指を私の中へと埋めた。
杏寿郎さんは、前回の情事で探し当てた私のイイトコロを指の腹で撫でるように触り
「…あっ…あぁ…ふ…っ…」
「…熱いな…まるで湯につけているようだ…」
私を気持ちよくさせようと、懸命に指を動かしてくれた。
それでも、指2本では先ほどまで私の中をかき混ぜていた杏寿郎さんのソレに比べてしまうと物足りなくて
「…もっと…指…ほし…っ…」
杏寿郎さんの手首を掴み、そんなことをお願いしてしまう。