第12章 束の間の安息と初めましてと二度目まして※
「…っ…でも…!」
私は、羞恥心で溢れてきそうになる涙をグッと堪えた。
「ほら。そんな顔をする必要はない。俺が触れることで鈴音の身体が反応してくれる。男としてこんな嬉しいことはない。それに…」
杏寿郎さんはそう言いながら私の左手首を優しく掴み、下半身の方へと導いていく。そして
「…っ!」
「…な?俺のここも凄いことになっているだろう?」
私の手に、杏寿郎さんのそそり立ったソコを握らせた。
…凄く…熱い…
「生理現象でこうなることもあるが、痛いほどにこうなってしまうのは鈴音の前だけだ」
その言葉に、私の心と下腹部が
キュンッ
と甘い音を奏でた。
「…ん。いい子だ」
私は足に入れていた力を抜き
「少し開くぞ?」
私の内股にスルリと手を滑り込ませながらそう問うてきた杏寿郎さんに
「……はい…」
極小さな声で返事をする。
杏寿郎さんは私を安心させるようにニコリと微笑んだ後、内股に触れていた手を上へとずらし
…クチュっ
「…っ…!」
ソコの濡れ具合を確かめるように、指の腹で掬い撫でた。
…やだ…あんなにも音が…
自身の身体が出しているとは思えないその音に戸惑っていると
「…かなり濡れているな」
杏寿郎さんは先ほどの優しげな笑みとは相反する、ギラギラとした雄の香り漂う笑みを浮かべながらそう言った。
「…や…言わな…っんやぁぁあ!」
杏寿郎さんはまたしても私の言葉を遮るような頃合いで、触って欲しいと自己主張している小さな突起に触れた。
身体を駆け巡る電流のような快感に
「…あっ…だめ…やっ…ふ…」
私は頭を左右に振りながら、あられもない声を出し続けてしまう。
「…っ…だ…杏寿郎さ…変に…なっちゃ…」
「俺の手で鈴音がそうなるのであれば大歓迎だ」
「…あぁっ…ま…おねが…っ…」
ゾクゾクと何かが迫ってくる感覚に、自分の果てが近いことを嫌でも自覚させられた。