第2章 出会い
そういって舌を出すシャンクスにリンはくすっと笑いながら、もうこんなシャンクスも見られなくなるのかと思うと寂しくなった。
「お前なんかが海賊になれるか!!!」
「なる!!!おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!!世界一の財宝みつけて!!!」
「海賊王になってやる!!!」
ルフィの宣言にリンの心も高鳴った。
『私も!!!』
「「ん???」」
『私も!!ルフィと一緒に行く!!!それで強くなってみんなを守れるようになる!!!それからシャンクスたちみたいに世界を私自身の目で見るの!!!』
「ほう・・・!!おれ達と同じように、そしておれ達を超えるのか。じゃあ・・・。」
「この帽子とバングルをお前達に預ける。」
「『!』」
「俺の大事なものだ。身に着ける腕も無くなっちまったしな。」
こらえきれなかった涙が二人の目からこぼれ落ちる。
「いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」
そしてシャンクスたちは旅立っていった。シャンクスからもらった宝物を大事に抱えて、二人は約束を誓った。こうしてリンは自分の夢を決め、かなえるために頑張ろうとおもった。