第8章 ベイカー街の亡霊〜プロローグ〜
2年前、マンションの一室に1人の少年がパソコンに向き合っていた。小学生の彼にはは過酷なデスクワークそんな状況で彼は人口知能を完成させた。
そして少年は飛び降りた。
人口知能をネットの海へと解き放って
『我が名は……ノアズアーク』
ーーー貴方side
私は今ベイカーシティーに来ている。園子ちゃんに招待され、コナン君に蘭ちゃん、小五郎さんと少年探偵団の皆でゲームの完成披露パーティーに来て未だ。
雪「うぅ……」
蘭「どうしたの雪?」
雪「私……服装変じゃない?」
慣れないドレスと会場にソワソワしてしまう。
蘭「凄く似合ってるよ?」
小五郎「確かに似合っているぞ!」
雪「そうかな、なら良かった……」
ほっとする私にコナン君がドレスの裾を少し引っ張って小声で話しかけてきた。
コナン「そのドレスどうしたの?」
雪「桜井さんが買ってくれたの、どうかな?」
コナン「桜井さんが?」
パーティーに行く事が決まった日、桜井さんことヒロさんにドレスは必要だと言われ買いに行った。ネイビーのドレスワンピにショートブーツという格好、普段使いも出来るからと選んで貰ったのだ。
雪「……変かな?」
コナン「に、似合ってる……なるべく俺から離れるなよ」
雪「? どうして?」
コナン「い、いいから! ///」
何故か顔を赤らめるコナン君は気になるが、とりあえず頷いておく。
会場に向かう途中の廊下で今回の目玉である、新型仮想体幹ゲーム機“コクーン”を見つけ眺めていた。
元太「俺もコクーンでゲームしてねえな」
歩美「うん……」
光彦「ですね……」
眺めながら羨ましそうに呟く元太君達、私も出来たら遊んでみたいとは思うが今回は招待されただけで遊べるという訳ではない。体験出来るのは選ばれた50人の子供達だけ。
コクーンを造ったのはシンドラーカンパニーという会社で、コクーン完成まで色々と大変だったと光彦君やコナン君が解説してくれた。