第49章 忍び寄る影〜後編〜
ーーコナンside
雪を安室さんに任せて俺は元太達と男性を追って商店街へとやって来た。
元太「どこに行ったんだ?」
光彦「手分けして探しましょう!」
歩美「うん。哀ちゃん行こう」
灰原「え、ええ」
そう言って手分けして探し始める。俺は商店街の看板を見ながらある事を思い出す。
コナン(そう言えば、あの人はいつもハムサンドを頼んでいたな……)
雪がいる時間にハムサンドを頼んでいた事を思い出す。そしてスーパーまで尾行していた。
元太「ダメだ、全然見当たらないぜ……」
光彦「残るはこのお店だけですが……」
歩美「いなさそう」
そう言いながら、ある店の前に立つ元太達を見て俺はあの男性が雪を尾行していたのはコレなのではと思った時ふと先程の事が頭に浮かぶ。
コナン「さっきの男性、雪の尾行に失敗したよな」
光彦「え、ええ」
コナン「だしたら、まずかもしれない!」
ダッ
元太「お、おいコナン!」
どう言う事だと聞いてくる元太を無視してポアロへと急ぐ。お店が見えると店内で雪の肩を掴む男性の姿が見えた。
ガチャン!
コナン「雪姉ちゃん!」
雪「え、コナン君……それに皆も⁈」
コナン「叔父さん、貴方はパン職人ですね」
そう指摘すると男性は雪を掴んでいた手を離し、今までの行動について話し始めた。
ーー貴方side
突然、肩を掴まれて驚いていたらコナン君達もやって来て更に驚いてしまった。コナン君はこの男性がパン職人だと見抜いたようだった。
「……すみません、この子の言う通り俺はパン職人です」
雪「知っていましたよ」
「えっ」
コナン「え……そうなの?」
雪「確証はなかったんだけどね」
私は商店街のパン屋さんでチラッと見かけた事を話す。本人かは自信がなかったが、何となくそんな気がしていた。
安室「でも職人の貴方がどうしてこんな事を」
コナン「聞き出そうとしたんだよね……サンドイッチの作り方を」
全員「「ええ⁉︎」」
「……ああ」