第40章 緋色の弾丸〜15年前の犯人は〜
ーー貴方side
そう叫ぶ白鳩さんにとコナン君はアラン会長は元射撃のプロだと話し、それを受け入れた彼女は指示通りに動き始める。指示を聞いて動く白鳩さんの足物に落ちたボールペンに気付き、世良ちゃんに小さく伝える。
雪「世良ちゃん床に……」
世良「大丈夫、僕らを信じて」
ニコッと笑う世良ちゃんに不安が少し残るものの信じてアラン会長と白鳩さんの姿を見る。暫くすると白鳩さんは足元にあったボールペンを踏んでしまった。
コナン「今だ!」
世良「っ‼︎」
ザッ
白鳩「!?」
バンッ
バランスを崩した白鳩さんにコナン君が個室に付いているカーテンで見えなくし、世良ちゃんは制御装置でスピードを一気に落とした。その時、銃声が聞こえカーテンの一部が赤く染まった。
雪「白鳩さん、コナン君⁈」
白鳩さんとカーテンを被ったコナン君に急いで近づく。銃弾は通路の扉を貫通しており、白鳩さんは発泡してない事がわかった。
雪「コナン君、白鳩さん‼︎」
世良「誰だ、誰が彼女を撃った!」
雪(……こんな狙撃、出来る人って……)
きっと赤井さんだらう。でもどうやって私達の乗るリニアに撃ったのだろう。そんな事を考えつつコナン君へと駆け寄りカーテンを取った。
雪「コナン君、無事⁈」
コナン「僕は平気だよ」
無事で良かったと一安心しているとコナン君は立ち上がり、探偵バッジで近くの駅に停めて白鳩さんを救急車で運ぶように伝える。
『今の時間を考えると……最も近いのは終着駅です』
井上『芝浜駅に警察と救急を待機させるように連絡します』
これで一安心、そう小五郎さんの声が探偵バッジから聞こえた時だった。コナン君がそれはまだだと言い、犯人はもう1人いると告げた。