第28章 銀翼の奇術師〜事件の真相と危険な罠〜
ーー貴方side
酒井「じゃあ、証拠をちゃんと見せなさいよ!」
雪(コ)「指に付いた毒は消えてしまったから調べても意味ない」
この場に無いと言うと立ち上がり勝ち誇った笑みを浮かべた酒井さんだった。
雪(コ)「でも毒入りファンデーションは残ってますよね……自宅に」
酒井「!?」
機内や空港だと見つかった時にバレてしまうから、と言うと膝から崩れ落ち自白を始めた。それは夢を潰された事、ハリウッドでメイク師として活躍できるはずだったが樹里さんに邪魔されてしまったと話す。
酒井「メイクとしての私ならまだ許せた……でも違って、便利な付き人として扱ってた」
プライドを傷つけられ許せなくなり殺害に至ったと俯きながら話した。すると小五郎さんには笑わせるなと言って酒井さんの前に立った。
小五郎「メイク道具を殺害に使ったんだ。今の君にメイクという言葉を使う資格はない」
酒井「……私、わたし……」
酒井さんは自分のした事に涙を流した。空港についたら警察に引き渡すという事で事件は幕を閉じあのだった。
ーーコナンside
事件も無事に解決し俺は皆の元へと行くと蘭達に凄いと言われる雪の姿があた。
蘭「凄いよ雪!」
園子「これは推理ヲタクにも引けを取らないわね!」
雪「そうだね、うん……」
どこか浮かない顔の雪が席に戻ったのを確認し、俺はどうしたのかと聞きに行った。
コナン「なんか浮かない顔してるな」
雪「うーん、なんかモヤモヤしてるの。樹里さんの事で」
嫌な予感がする、と何に引っ掛かっているか考える雪。俺も樹里さんの行動を振り返る。
コナン(そう言えば殺害される直前、コックピットに……っ⁉︎)
そこで気付いた、樹里さんの指に機長達が口付けをしていた。
コナン「機長が危ない⁉︎」
雪「どういう事?」
コナン「機長さん達の指にも毒が付いてるかもしれない‼︎」