第135章 新しい生活
降谷さんは上司に会いにいくと警視庁を後にし、警察庁へと向かった。
私は今は家がないから近くにホテルとかをとってくれるらしく、身分証も何ももたないから、ここで待機してろと言われた。
スマホも一台渡されて中には安室さんと風見さんの連絡先が入れられていた。
「至れり尽くせりだ…。」
「今は不自由でしょうがもうすこし我慢してくださいね。」
「いやいや、風見さん申し訳ないです…。みなさん忙しいのに。お世話になりっぱなしで。」
「上司があれだけ必死だと我々も着いていきたくなるんですよ。」
ふっと笑って私にお弁当を渡してくれた。
「必死?」
「えぇ、毎日のように警察庁へ行き、めぐみさんをこちらの世界へ来る許可を説得してそれでも許可が降りず。」
降りなかったんだ…。
降谷さんそんなこと一言も言わないから。
お弁当を受け取り、私は降谷さんの席を借りて腰かけた。
「許可降りないのにどうやって?まさか勝手に…。」
「さすがにそれはありません。FBIが協力してくれました。」
「FBI…赤井さん?」
「赤井さんの提案ではあるでしょうが、要請してきたのは長官です。貴方を『重要参考人として連れてきて欲しい』と、正式に協力要請してきたんです。日本警察はそれに応じた形になります。」
ーー…その要請がなかったらこっちの世界に来れなかったってこと?
「まぁ、降谷さんをみかねた赤井さんがFBIの上の方に進言してくださったんだと思います。」
ーー本当に私はみんなに助けられてる。
『幸せになれ。』
赤井さんにいわれた言葉が頭に蘇った。