第134章 君の元へ
ここ警視庁だったのか!
と、私は降谷さんに風見さんの前で抱きついていたことを思い出して、誤魔化すようにリュックを下ろし、へらへらっと笑った。
「風見さん!お久しぶりです!」
「おかえりなさい、めぐみさん。」
すこし柔らかい表情の風見さん。
「たくさんのご迷惑とご心配を…」
と、風見さんに挨拶していると、私の横の机に人がいる事に気付き驚いてそちらに視線を向けた。
「ロ、ローラさん…!」
「…。」
ツンっと表情で座っていたローラさんはわたしをチラリと見上げた。
「ローラさんっ!」
最後お腹を撃たれ動かなくなったところでお別れをしたからずっと気になっていた。
私を守ろうとして危険な場所に潜入して、最後撃たれたーー…。
「ローラさぁぁーん…!よかった…っ無事でよかった…!」
「うるさいわね、生きてるわよ。」
「あーん!いつものローラさんだ!」
抱きつこうと手を伸ばしたが、顔をぐっと押され叶わなかった。
「そんなことより私の机の上に飛ばされてる荷物を退けてくれるかしら。」
「あ、はい。ごめんなさい。」
いつのまにか手を離したのかわたしの大きなカバンがローラさんの机の上に置かれていた。
「貴方は…」
「…?」
降谷さんを危険な異世界なんか連れて行って!と怒られるだろうかと身構えていると、ローラさんは小さな声でぽそっと話し出した。
「…降谷さんと私たちをこれ以上危険な目に遭わせないために、銃を抱え一人で消えたと聞いたわ。ーーー…ありが.」
あのローラさんがお礼を言おうとしてる。
多分すごく勇気を出して。それだけで私は嬉しくて彼女の左手をぎゅっと両手で包み込んだ。
「ううん。違う。みんながわたしを守ってくれたの。お陰で今助かった。ありがとう。日本の警察は最強だね。」
ローラさんは顔を赤くして、ふんっと言うと私の手を振り払った。