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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第127章 ぬくもり


いつも以上に帽子を深く被り、降谷さんの背中に隠れるように裏口を出ると、向かいのビルに向かった。


「めぐみの部屋は初めてだな。」
「…そうだね。コナンくんもだったけど、あまりの物の無さに驚くかも。」
「コナンくんはきたことがあるのか?」
「うん、一度だけ。私の名義の部屋でもないし,すぐ出て行けるように本当になにもない部屋だよ。」
「そうか。」

ビルの薄暗い階段を上り、三階にくると私はカバンから鍵を取り出した。


「待て。」
「…?」

私が鍵穴に差し込もうとすると、降谷さんがそれを止めた。

「鍵を無理に開けようとした形跡がある。」
「えっ。」

私はドアから一歩下がった。
降谷さんが腰を下ろし、鍵穴を見ている。

「鍵穴に何かをしようとした傷が多い。前からあったか?」
「…わかんないけど、言われてみればここまでじゃなかったかも…。」
「下がってろ。鍵を。」


鍵を降谷さんの手に渡し、私は少し下がった。
音を立てないように静かに鍵を差し込み、ゆっくり鍵を回す。

ここまで静かにするってことは中に人がいるってこと?
朝ここから出勤して、昼過ぎの今帰ってきたその短い間に侵入したと言うのだろうか。



降谷さんは私を見て口元に人差し指を置いた。
静かにしていろってことだろう。私はゆっくり頷いた。

降谷さんは腰の後ろから銃を取り出し、音を立てずドアをゆっくり開けた。



心臓の音だけが聞こえる。


右手で銃を構え、中に入っていくので、私はドアを押さえ降谷さんが入りやすいように後ろで待った。



入って行った降谷さんを見守る。
靴のままなのに全然音がしないのは彼の技術だろう。
私だったら絶対に足音立てちゃいそうだ。
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