第123章 トリックオアトリート
「めぐみさん…大丈夫なの?」
顔を赤くし、胸を押さえ呼吸を乱すめぐみの様子に、そこにいた全員が心配して集まっていた。
日本酒を飲んでしまっためぐみがどのようになってしまうのか知っている安室はここから彼女をすぐにでも遠ざけようと、彼女の肩を支え立ち上がった。
「梓さん、すみません。彼女を連れて一度家に帰ります。」
「わ、わかりました。めぐみちゃん…平気なんですか?」
「えぇ、大丈夫です。お酒が苦手でね。」
お酒をめぐみに出した蘭は、顔面蒼白で駆け寄った。
「すみません!私が…何も言わずに渡してしまって…」
「大丈夫ですよ、蘭さん。ほとんど口にしてませんし、ただ凄く酔ってしまうだけなので。」
「酔って…?」
「はい。パーティーの途中ですみません。」
「あとは私がやっておきますから気にしないでください。」
ポアロのことは梓がやってくれるらしい。
片付けなども蘭たちがやってくれると申し出てくれたため、安室は遠慮なくめぐみを連れて帰ることにした。
「大丈夫?めぐみさん。」
「あぁ、でも少し急がないと…。じゃあ、コナンくんもあとよろしく。」
「うん、急ぐんだね。」
「ほら、めぐみさん。行くよ。」
「んー…、あむろしゃーん…」
「あー、やばいな。ほら急いで。」
「やー、ちゅーして。」
安室は、めぐみをほぼ抱えるようにズルズルと荷物を取りにバッグヤードに向かったが、その途中で安室の首に手を回しキスをねだり始めた。
「今はまだ待って。」
「んー、ちゅ。」
「え。めぐみさん…?」
「あ!こにゃんくん!」
めぐみは安室から手を離し、力一杯押し退けるとコナンくんを抱き上げた。
「わっ!何!?降ろしてよ!!」
「こなんくぅーん。ほらおねーさんがちゅーしてあげますよー。」
「やっ!やめろ!」
短い手でめぐみの顔を押しのけようと必死なコナンに、安室さんは慌てて引き剥がそうと手を伸ばした。
「こらっ、めぐみさん!コナンくんにはまだはやい!」
「えー。じゃー、つよそーなきょーごくさーん」
「こらこら、もう迷惑だから帰るよ。」
「やー!みんなとちゅーするの!」
後ろから安室に羽交締めされながらも、足をバタバタと動かすめぐみに、蘭が近づいた。