第122章 ハッピーハロウィン
脚がすーすーする。
キャバクラの時はそれを武器にしていたし、役になりきっていたから割り切っていたけど、今はまた状況が全然違う。
…もうすぐ安室さんも来るよね。
…恥ずかしいなぁ。
ソファに座ってニーハイをくいっと太ももまで上げていると、裏口がガチャっと開けられ、入ってきた人物と目があった。
「遅くなりま…した。」
私の服を上から下に視線を送るのは、安室さん。
「あっ!」
パチンっと、キツめのニーハイを太ももにやり、ソファから立ち上がった。
ごと。
安室さんは持っていたジャックオーランタンの顔の形の籠を足元に落とした。
「…な、んて格好してるんですか、貴方は。」
「えっ。あの…ちょっとしたミスで…」
「さっきの体制、僕のアングルからは丸見えでしたよ。」
「ご、ごめんなさい!」
ニーハイ履くために足を少しあげてたせいだ。
落とした荷物を拾い、こちらに向かって歩いてくる。
「ミニスカじゃないと言っていたのに。」
「…まっ…!いや!ちょっと待って!」
私は後退りをした。
「なんです?」
「安室さん!の!服!」
「…?あぁ。めぐみさんが婦警と聞いたので。」
「ぎゃ!」
安室さんは警察官の格好をしていた。
青いシャツに紺色のネクタイ、肩には紺のラインがあり、胸には警察のバッチ。
「ぎゃって…。」
「待って!わっ、わっ…!え?ホンモノ…」
「そんなわけないでしょう。一探偵が警察官の制服持ってたらやばいでしょう。上は偽者ですよ。」
…上は。
「それでも…まって!近づかないでっ!」
破壊力がすごい。
昨日の白衣にメガネも、すごかったけれど、やっぱり警察の制服の方が…!
「酷いですね。」
「し、心臓…とまっちゃう…!」
「…めぐみさん。貴方ね…。貴方のそのミニスカの方がよっぽど…」
「あーー!あむろさーん来てたんですね!」
私に手を伸ばしてきた途端に、お店から大きな声が響いた。