第121章 ハロウィンパーティー(前夜祭)
私が先日買ったVネックの薄手のシャツに真っ白の白衣を上に着てベッドに座っている降谷さん。
にやにやと笑い、腰に手を回し私を下から見上げている。
「なんか!エロいです!絶対ハロウィンだめ!子供達に教育上良くないっ!だからもう脱いで!」
「エロいって…くく。」
「め、メガネもだめ!」
「なんで?似合わない?」
「…うっ。」
降谷さんと目が合い、私はまたすぐに横に顔を背けてしまった。
「なぁ。こっち見てよ。」
「か…かっ…」
かっこよすぎて見れないの!
と、心の中で叫んだ。
メガネひとつでこんなに雰囲気変わるなんて卑怯だ!
私はダサくなるためにメガネかけてるのに!
「くくっ、本当可愛いな。」
「…っ!」
絶対私の考えてるとこわかっててやってるからタチが悪い。
「きらいっ。」
「本当?」
「…。」
「めぐみ。僕は好きだよ。こっち見て。」
さわさわと耳の辺りの髪の毛に触れ、自分の指に絡めた。
「その…格好で言わないでよ。」
ちらっと覗くように視線を送り、私も降谷さんの手に触れた。
上から降谷さんを初めてちゃんと見つめた。
「ドクター降谷さんだ。」
「ふふ。」
「頭良さそう。」
「まぁ、勉強すればたぶんなれる。」
「やなやつっ!全医者を敵に回した!」
私は笑いながら自分のメガネを外し、ローテーブルに置くと、降谷さんの両頬に触れた。
キョロっと見渡したけど私が着れそうな服なんてない。
「私は…患者さんか看護師さんにはなれないか。あ、降谷さんのあの白いシャツ着たら私もお医者さんみたいになれるかな。」
「……。」
ハンガーにかけられたスーツの時にいつも着てる白いシャツ。
「白衣みたいに… は、ならないか。」
「いや。なるかもしれないから着てよ。僕のシャツ。」
「着てみる?」
「うん、是非。できれば今着てる服は脱いで。」
「…ん?脱ぐの?そしたら白衣にならないんじゃ…」
「いいから脱いで。」
「わっ!」
着ていたニットをスポッと頭から脱がされ、ズボンも下げられた。
「ちょっ!全部脱いだら絶対白衣なんか…!」
「はい。僕のシャツ着てボタンもとめて。」
されるがまま着させられ、ダボダボのシャツを着たらパンツが見えるか見えないかくらいの長さだ。
「これ白衣なんかほど遠いよ!ただの彼シャツ!!」