第116章 気持ち
ビシッと指を刺されたローラはわなわなと震えていた。
「低俗な言葉っ!」
「はいはい。降谷さん、行きましょう。」
私は自分のバイクのところに歩いて行き、ヘルメットを手に取った。
バサリと長い学ランがなびく。
「降谷さんっ!」
「いいからローラは風見を病院連れていってやれ、恐らく手が折れている。」
「…っ!私も…!」
座り込み、話す気力もない風見さん見て、私は頭にきた。
「あぁ、もう!うるせぇな!公安公安ってこだわってるのはローラ、てめぇだけなんだよ!やれるやつがやれることやりゃあいいだろ!おめぇもだよ!降谷さん!公安公安って色々勝手に背負って一人で悲劇気取りやがって。」
「んなっ!気取るっ!?」
つかつかと降谷さんの元に歩いて行き、ローラさんが買ったであろうベージュのキャップをぽいっと投げ捨て、ヘルメットをずぼっとかぶせた。
「いいから黙って後ろに乗って。」
「お、おい。」
「行こう!めぐみさん!発信器が反応しているうちに!」
コナンくんは既にタローの後ろにのって誰かのヘルメットをかぶりメガネを触っていた。
あれで、発信器の場所を見ているんだろう。
私もバイクにまたがり、学ランをバサリと翻すと降谷さんに視線を向けた。
「早く。」
「待て、めぐみ。僕が運転する。」
「だめ、降谷さんはみんなに指示を出して。」
「…わかった。」
私が買ったダサいヘルメットをもう一度降谷さんが被ってるーー…。
降谷さんは私のバイクにまたがると私の肩に触れた。
「安室さん!このまま真っ直ぐ西に向かってる!」
メガネに触れながらコナンくんが大声を出した。
「西だな。」
「この道は塞がってるっす!一回手前で左に曲がると早いはず!」
タローに言われ、私たちはバイクを発進させた。