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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第114章 風見裕也の災難


上司の機嫌が悪い。
ここ最近ずっと思っていることだ。

以前も同じようなことがあったのを覚えている。

ーーそうだ。あの時だ。降谷さんがめぐみさんと喧嘩した時。

あの時自分が「喧嘩ですか?」と聞いたら、「喧嘩じゃない!めぐみが俺よりあいつの方が優しいとか言うから…」とかなんとか言っていたが、どう考えても喧嘩だったんだろうと思っている。

あの時は髙橋がめぐみさんを捜査室に連れてきて、解決したが…


今回は一体どんな喧嘩をしたのだろうか。







「風見。」
「はいっ!」


ビクッとして、椅子から立ち上がった。
声からしてもう怖い。



「ローラを僕の部屋を片付けるよう指示したか。」
「…いえ。そのようなことは。」
「そうか。ならいい。」




部屋の中でローラとめぐみさんと鉢あって誤解されて喧嘩でもしたのか。
彼女は頭の回転が速い。指示する前に行動して助かることもあるが、たまに張り切りすぎる所があるから扱いにくい。

降谷さんをどうにか支えてサポートしようと必死なのはわかるが…。









「風見さん。」
「なんだ。」

また別の日、降谷さんがポアロにいる間、ローラが自分の横に立った。

「降谷さんはベージュとブラックどちらがお好みかご存知ですか。」
「…いや。」
「キャップが汚れたので買おうかと思いまして、やはり夜動くので黒の方がと思ったのですが、降谷さんの髪色からするとベージュの方が目立たないかと思いまして。」

「…両方買えばいいだろう。」
「そうですね。そうします。」
「めぐみさんなら、好みの色も知っているかもしれんが。」

何気なくそう言うと、ローラはふっと少しわらった。

「彼女でしたら、すでに降谷さんから距離を置いたようですよ。」
「…は?」

距離を…置いた?
あの二人が…?


「ご存知ありませんでしたか。ポアロでは安室透として一緒に働いてはいるようですが、降谷さんはもう彼女には会ってません。」
「…なんだと。」


ーー…それで最近機嫌が悪いのか。

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