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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第113章 序章


警視庁に車を停め、裏口から入っていく。
私も黙ってついていった。


ーーもうここには来ないと思ってた。





「すまないが、録音されたデータを劣化させずこちらにいただきたい。あと、録音される前の会話のことももう少し詳しく聞きたい。」
「はい。」

あまり使われていないだろう薄暗い廊下を進んでいく。

前に来た、降谷さんの机がある部屋に向かっているのだろう。


「ーーーもう、君を巻き込まないつもりだったんだが…。」
「風見さんを助けたあとお説教ですね。」
「あぁ。」


一度もこちらを振り向くことなく、降谷さんは早足で進んだ。







降谷さんはノックもせずカードキーで鍵を開けると部屋に入った。


久しぶりの降谷さんの部屋だ。

中に入ると、すごくいい匂いがした。



「っ、あなたは!」


ローラさんだ。
女性が一人増えるだけで、こんなにも部屋の雰囲気も匂いも変わるんだ。香水とかルームフレグランスとかそう言ったものじゃない、なんだか優しい匂いがした。


私を見ると、ローラさんは立ち上がり降谷さんに会釈をし、じっと私を見ている。

ーー…居心地が悪い。

ローラさんは前コータさんの席だった場所に座ってパソコンをしているようだった。



降谷さんは自分の席に座ると、パソコンを開いた。
覗いちゃダメだと思って、私は少し離れて立っていると、降谷さんが隣の席をすすめてくれた。


「めぐみ。先程の録音をもう一度頼む。」
「あ、はいっ。」



私はカバンの中の携帯を取り出した。


「降谷さんっ!なぜ彼女がここに!ここは…!」
「めぐみはすでにここの事も、ここを出入りできる捜査員のことも知っている。それにローラも僕に許可なく彼女に勝手にあったんだろう。」
「…っ。」
「それに急を要し、ここに来る必要があると僕が判断した。」
「…はい。」


「めぐみ、携帯を。」
「はいっ。」

私は二人の会話をビクビクと聞きながら、録音した携帯をすぐ聞ける状態にして彼に渡した。
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