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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第111章 笑顔で


次の日の朝、コナンくんをちゃんと蘭ちゃんのところまで送り届けると、私は朝からポアロで仕事をしていた。

少しずつ足の傷は良くなってきてはいるものの、まだやっぱり少し痛むので、今日もパソコン業務だ。

「おっはよー、めぐみちゃん!」
「おはよう。」
「…体調悪い?顔色が…」
「え?そう?足がまだ痛いからかな。平気だよ。」
「安室さんにもしかしていっぱい怒られた?」
「はは。」


…安室さんとは別れたんだと言った方がいいのだろうか。
このまま、“探偵安室透”とは付き合ったままの設定で…なんて言われたら流石に耐えられそうにない。

「とにかく無理せずここにいていいからね?」
「…ありがとう。あの…梓さん。」
「なぁに?」
「梓さんには報告しとこうと思って…えと…安室さんとはね。別れちゃったの。」
「…え?……えぇぇぇぇ!?なんで!?」
「理由はね…えとほら、相手のこともあるし、言えないんだけど…私が悪いの!…だから…その……ははっ」




明るく報告しようと思ったけど、梓さんの顔を見てたら……


「めぐみちゃん…無理して笑っちゃダメ。」
「…っ」










『さっきのキスで最後にしよう』
と、告げられた時も。


降谷さんの家から、タクシーで一人帰る時も。



喪失感の方が大きくて、涙が出なかったのに。









「梓…さん……」
「恋の終わりってツラいわよねー!よくわかる!めぐみちゃんっ!泣いちゃおう!ね?失恋なら任せて!」
「失恋…って、私がフラれた前提なの…?ふふ」

まだ何も言ってないのに、私がフラれたことになってる梓さんの言い方に笑みが溢れた。
ポロポロ出てくる涙を指先で拭いながら、今は梓さんの存在に救われた。




梓さんにぎゅっと抱きしめられて、ひとしきり泣いた後、今度は梓さんがぷりぷりと怒り始めた。


「まったく、こんないい子、いないんだからね。安室さんったら。」
「…あの、仕方なかったの…だから安室さんを責めないでね?」
「…めぐみちゃん。」
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