第10章 パーティー
しばらく走ると、キラキラ輝く白い建物に到着した。
タクシーから降り立って、目の前の建物を凝視した。
ほぼ城である。
「す、すごい。さすが鈴木財閥。」
「でも、これ別荘なんですよ?本宅はまた別にあって、ここはパーティーでよく使われるんです。」
「…。」
壮大すぎる。
それを淡々と話す蘭ちゃんもすごい。
正面の階段を上がり、玄関ホールにつくと、コートを脱いで受付に預けた。
招待状は蘭ちゃんが、もっていたので、蘭ちゃんに任せた。
わぁ…本当にお城みたいだ…。ヴァッキンガム宮殿みたい。
キョロキョロと装飾や絵画や天井を見回す。
「めぐみさん?行きましょう?」
「う、うん!ごめん、お城に見惚れてた。すごいねー、ここ。」
「私も何度来ても緊張しちゃうんですよね。めぐみさんのドレスも素敵ですね!」
「蘭ちゃんも、よく似合ってる。」
蘭ちゃんのドレスは紺色の膝丈で、本当によく似合っていた。
私は真紅のドレス。派手目だけど、デザインは抑えめにしてある。が、胸は強調しておいた。武器になるものは出さないとね。
大人だもの。