第104章 共闘
「ビルの監視カメラのシステム侵入できましたか。」
バーボンは探偵バッチに向かって話しかけた。
『あぁ。侵入はできた。あと少しでカメラをオフにできる。』
ーー赤井さん?
バーボンの手にしているバッチから聞こえてきたのは赤井さんの声だった。
「まったく遅いですね。あなたが遅いせいでここから出られないじゃないですか。もっと早くにできてたらめぐみさんを助けにいけたのに。怖い思いをさせてしまいましたよ。」
『君からの要望が急すぎるんだ。鬼頭にあう1時間前に急に連絡してきて、いきなりハッキングしろとか。あと、少し静かにしててくれないか。集中できない。』
「僕に監視カメラだらけの廊下を歩けって言うんですか。それに元々作戦がガバガバすぎます。」
……いや!
何、仲良く喧嘩してるの!?
「なんで?…あ…バーボンさんがここに…?なんで、赤井さんと?」
「コナンくんのところに隠れていると言った時点で、赤井の元にいるんじゃないかと予想はしてました。…本当にいるとは思いませんでしたが。…本当に…赤井のところに…いるとは…」
ぐぐっと持たれている手首に力が入り、折れるかと思った。
「ひっ。…バーボンさんっ」
「あぁすみません。つい。」
「おい、どこだ!この階に上がっていくのは見たんだぞ!探せ!」
「はい!おい、部屋見ていくぞ。」
部屋の外の遠くから声が聞こえてきた。
まずい…、この部屋も見られる。
「めぐみ、こっちに。」
手を引かれて、ガチャと狭いロッカーに押し入れられた。
ガタガタと音を立てて箒とかが入っているロッカーに入るとバーボンも一緒に入ってきた。
「…っ!せまっ」
「しーーー。仕方ないでしょう。一つしかないんですから。ほらもっと端に寄って。」
大人二人も入れるような空間じゃない。
ぎゅうぎゅうで目の前にはバーボンさんの紺色のシャツと白いネクタイが見えていた。