第101章 フレンチ
コナンくんが博士のところに行くと言って工藤邸から出て行き、赤井さんと二人きりになった。
「あの…赤井さん。色々ありがとう。」
3人分のカレーのお皿を洗いながら、横に立って換気扇の下でタバコを吸う赤井さんに言った。
「…。昨日から色々助けたと思わないか?」
「え?うん、本当にたくさんありがとう。」
ふぅーっと煙を吐く。
車で助けてくれて、かくまってくれて、食事に、ベッドに、服に、これからのことも考えてくれて…
「50回は助けたと思うんだが。」
「…ん、そうかな。でも本当にたくさんだね。私に何かできることがあれば…あ、ここで過ごす間ご飯作りましょうか。」
「そんなことは求めていない。まぁ、見返りは要求するが。」
…見返り?
お皿を洗い終わり、手をタオルで拭いていると、後ろから腰に手を回された、
「わっ!」
「俺の服を着て、肩を少し出して、俺の横にいる……」
「赤井さんっ…!」
「わかってるさ。きみの心が俺に向かないことも。」
大きな服のせいで首元が多くに開き、肩が出そうになっていた。
赤井さんは後ろからそこに唇をよせてきた。
「…っ。だめっ!こんなこと…するなら私…出ていきます…」
「どこにだ。ホテルの情報など公安がすぐにでも手に入れるぞ。」
「…っ。」
腰に回っている赤井さんの腕に手をかけ引き離そうと足掻いた。
ぐっと腕を引かれ、大きな冷蔵庫に押しつけられた。
「諦められると思ってたんだがな。その矢先に君が手の届く範囲に入ってくる。」
「…。」
「助けた50回分はキスで返してもらおうか。」
「えっ!?」
「50回のキス。」
「む、無理だよ!」
そもそも,50回ってどこで数えたんだ!適当でしょ!
「なに、べつに頬でいい。」
「ほっぺ…?」
…たかがほっぺと思っちゃダメだ。50回流石に多い。
「口にしろとは言わんよ。」
「…。」