第92章 休暇 3 【食事お風呂編】
何も見えない。零さんがどこにいるのかわからない。
頬に手が添えられ、ビクッとしてしまった。
何をされるんだろう。
キス?抱擁?
零さんだから、乱暴なことはしないだろうけど、思いもよらないことをしてくる時があるからどうしたらいいのかわからない。
頬を撫でられ、そのまま下に下に手が這っていく。
今は後ろじゃなくて前にいるんだよね?
不安で不安で仕方ない。
「零さん…どこ…?何か言ってよ…」
「めぐみ。」
「きゃっ!」
耳元で急に声がして声を上げてしまった。
「やばい、死ぬほど可愛い。」
「こわい…よ…外したい。」
私は指先で自分の目元を押さえる帯に触れた。
布の端を無理矢理引きおろせば、たぶん取れるだろう。
「こら。」
ぐっと手首が引っ張られた。
というより、手首を結ぶ帯を引っ張られた。
「わっ。」
前のめりに転けて、布団に倒れてしまった。
腰の辺りに零さんが乗っかってきたのがわかった。
ぐっと今だに手首を結ぶ帯を引っ張っている。
…どんな顔で私を見てるの?
…これからどうするの?
ーーわからない。
「…れ、れい…さん。」
「ゾクゾクする。」
また耳元で、囁かれ、ビクッとしてしまった。
「あのめぐみが、僕にねだって、困惑して、涙してる…。僕が全てを支配している。それだけで、最高に興奮するよ。」
「っ…!…や……んっ。」
口を塞がれた。
キスも突然で、息を吸うタイミングがわからない。
そのせいでダラリとだらしなく口の横から液が垂れた。
「はぁ…んんっ」
ぐっと足を開かされ、あてがわれている。
「ま…まって…」
「ごめん、めぐみのこんな姿、我慢出来ない。」
見えない分耳が研ぎ澄まされているのか、零さんの呼吸もいつもより荒く感じた。
余裕のない声色。
私がそうさせているんだと思ったらすこし嬉しかったーー…