第90章 休暇
次の日お昼頃、梓さんとのんびりお仕事をしていると安室さんが出勤してきた。
何か嬉しそうにしている。
「お疲れ様です。どうかしたんですか?」
私だけじゃなく梓さんも安室さんの様子に気付いたらしい。
「お疲れ様です。いえ、たいしたことじゃないんですが…実は3日間、探偵業も入れず休暇になりまして。来週の頭から。」
「へぇ!安室さんがお休みなんて珍しいですね!」
「えぇ、依頼がちょうど止まったので、ちょうどいいからそのまま依頼を入れず休暇にしてしまおうかと思います。」
エプロンを付けながら安室さんはそう言った。
探偵業とは言ったがおそらく降谷さんの方だろう。
「じゃあ、その日もシフト入れないでおくね。」
何気なく私がそういうと、梓さんが手をパンと叩いた。
「めぐみちゃんも休みにしよう!」
「え。」
「え?」
私と安室さんが同時に声を上げた。
思っても見なかった。
せっかくの降谷さん休みだというのに私になんて構ってたら休めないじゃない。
「私はいいよー。梓さんひとりになっちゃうし、働きたい。」
「えぇ、でも休みなかなかないんでしょ?旅行でも行ってくればいいのに。」
「…旅行?」
安室さんが顎に手をやり考えている。
せっかくの休み余計疲れちゃうよ。
いつ呼び出しがあるかもわからないし、やっぱり一人でのんびりゆっくり過ごしたほうが絶対にいいよ。
「いいですね。めぐみさん。草津温泉いきましょう。」
「…は?」
「ほらほら!しかも2泊3日もできるよ!」
「えぇ、温泉で休暇なんてもしかしたら初めてかもしれません。」
「そうなんですか!?安室さん忙しすぎですよ!ゆっくり休んで来てください。」
「すみません、気を遣っていただいて。」
「マスターがきっと来てくれるし大丈夫ですよ!」
どんどん私がいないところで進んでいく。
え?私もいくの?
安室さんと温泉…?
…二人で?