第89章 もっと
【おまけ】
風見視点
いつもの部屋に入ってきた降谷さん。
先日のハクチョウの件の火消しはだいぶん終わった。
違法捜査をした分、回収も大変だった。
そして、新しい降谷さんの車の手配も終わった。
またまもなく届くだろう。
難しい顔を書類に目を通す降谷さん。
ふと、降谷さんの手首に目が止まった。
あの傷は何度か見たことがあるっ!
被疑者を確保した後、大抵の被疑者は暴れる。その時にできる傷と同じだ…!
赤く鬱血した線。
「降谷さん!大丈夫ですか!?」
「…ん?何がだ。」
「手首です!赤くなって…」
「…っあ。あぁ…しまった。いや、大丈夫だ。」
「組織の仕事でしたか!?拘束でもされてたので!?」
「ん!?んんっ。」
咳払いをする降谷さん。
言えないことだったのかーー…
そんな危ないことを昨日…
それなのに今日は午前から何事もなかったかのようにこうやって仕事を…
公安のエース…降谷零ーーさすがです。