第88章 あの時…
「あ、これ知ってる!公安の映画だよ。」
「ん?どれ。」
スクロールされていく画面の映画を一つを指差した。
「これ。『彼女は取り扱い注意』ってやつ。公安様が出てくるの。映画は見たことないけど…」
「観てみるか。」
「フィクションだろうけど、似てるのかな!みよみよ!」
集中できるわけがないって思っていたが、始まってみたら意外と映画をみていた。
「わ、すご…アクションかっこいーー…」
彼女役の人は昔スパイをしていて,今は足を洗った。新しく彼氏ができ幸せかと思いきや、実は彼氏はスパイだった女の子を見張るための公安警察で…
彼女に盗聴器をつけたり、家の監視カメラをつけたり…
しかし、一緒にいると段々二人は本当に惹かれあい…、
彼女の元いた組織と一緒に手を取り戦う。という物語だ。
「僕だってこのくらいできるさ。」
公安役のイケメン俳優に対して安室さんは言った。
「そうなの?すごーい!密輸組織の時にくらいで、あんまり戦ってるところ見た事ないから…いつももう終わった後に怪我して私のところくるから…」
その時も一方的に押さえつけて終わってた。
「…怪我しかしてないみたいじゃないか。」
「ん?」
「いや。」
お腹に腕が回ってきて、きゅっと少しだけ抱きしめられた。
アクションシーンが終わり、元スパイの彼女の公安警察の彼氏とのラブシーン…
「安室さんも今までにある?」
「…ん?」
「潜入してて、潜入先の女性に手を出したこと。」
「……。」
お腹にあった手がもぞっと動いて、耳をチュッとされた。
くすぐったくて身をよじる。
「…んっ…」
「今がそうだろう。」
「えっ…?…んんっ」
ぺろりと耳を舐められ、私はお腹にある安室さんの手を掴んだ。
「潜伏先の喫茶店の店員に手を出してる。しかも家にまで連れ込んで。」
「…ひゃ…っ…ま、まって…映画まだあとちょっと…」
お腹にあった手が服の中入ってきてお腹を直接撫でまわし、首や肩にキスをしていた安室さんがぴたりと手を止めた。
「…あと少しなら…観るか。」