第85章 彼の仕事【四章】
私とコナンくんが警視庁に到着すると中はパニックになっていて人々が逃げるように警視庁から出て行っていた。
コナンくんはキョロキョロと誰かを探しているようだ。
「めぐみさんって…何者なの。」
「元レディースでー、喫茶店の店員でー、今は普通の女の子かな。」
「レディースって…暴走族ってこと?」
「んー…まぁ、言葉を変えれば…むかーしね!昔!」
「安室さんは知ってるの?」
「うん、とっくの前にね。」
「そっか。二人のあんな感じ初めて見たから…」
「安室さん、口悪いでしょ。」
「いやめぐみさんだよっ!」
「いっつも叱られてるよ。」
「…そっか。二人の本当の姿を見た気がするよ。」
「やだ!あれが私の本当の姿じゃないよ!」
ははっと笑っていると、後ろから安室さんが走ってやってきた。
「あ、やっときた。安室さーん」
真っ直ぐこちらに向かってきて、安室さんは私にゴンっとゲンコツを落とした。
「いたっ!」
「心配しただろ!ばか!」
「はーい…」
「ここは危険だから、バイクで遠くに避難してろ。」
「もう、いいの?」
「あぁ………助かった。」
不本意そうにそういうと、私の頭をくしゃっと撫でた。
「みつけた!いこう!安室さん!」
「あぁ。じゃあ、めぐみ。帰りはヘルメット被れよ。」
「もちろんですっ!安全運転で帰ります!」
私は人の流れに逆らって警視庁内を歩いていく二人を見送り、バイクでそこから離れた。
ここから先は私は邪魔だ。
あとはゼロと名探偵に任せよう。