第81章 彼の仕事【序章】
いつも通りの朝。
モーニングを作っていると出勤してきたのは梓さん。
「おはよう!」
「おはよう。」
「あれ?今日めぐみちゃんだったっけ?シフト見たら安室さんだったような…」
「あ、先週連絡あって昨日からお休みなの。私と交代だから特に梓さんには言ってなかった。何か用事あった?」
「ううん。また探偵業かな。」
「多分ねー。」
エプロンを付けて梓さんもモーニングを作り出す。
いつもと変わらない朝。
安室さんの急なシフト変更もいつも通り。
モーニングのラッシュが過ぎて、少し落ち着いた頃、私はパソコンに向き合った。
安室さんは一応明後日から出て来れる予定だけど、シフト決めちゃっていかなー。なんて、思いながらシフトを埋めていく。
ふと机に置いていた私のスマホが鳴り始めた。
画面を見るとコナンくんからだった。
ずっと前に交換したが、彼から電話なんて初めてではないだろうか。
「はい、もしもし。」
『あっ!!めぐみさん!そこに安室さんいる!?』
すごく慌てた様子だ。
…何かあったのだろうか。
「ううん、昨日から休んでるよ。」
『クソっ!どこに行ったとか聞いてない!?』
「うん…知らない。」
あまりのコナンくんの慌てように私までドキドキしてきた。
『公安でお休みしてるのか、探偵でお休みしてるのか、そう言うのも何も聞いてない!?』
「…うん。彼はあまり仕事のことは話さないよ。」
『クソぉ!』
『落ち着きなさいよ、相手も困るわよ』
コナンくんの向こうで灰原哀ちゃんの声が聞こえてきた。
一緒にいるのだろう。
…一体何があったのだろうか。