• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第80章 ばったりと


その日の夜、安室さんから電話があった。
恐らく今日のことだろう。
邪魔をしたことを怒られるだろうかと内心ビクビクしながら通話ボタンを押した。

「はい。」
『今日はすまなかったな。』
「…いえ、邪魔をしてすみません。」
『僕一人でリハーサルに行く予定だったから特に伝えなかったんだが、彼女が梓さんの格好をしてくるのは想定外だった。』
「…。」
“彼女”とは誰なのかとかは言わないんだろう。

『…怖かっただろう。』
「ちょっとだけ。」
『めぐみがお店にはマスター一人だと言ってくれたおかげであまりめぐみには疑いの目は言ってはないと思うが…。僕を探っていたからやはりめぐみのことはポアロの店員だと既に知っていた。』
「…あの梓さんの格好をした人が?」
『あぁ…。めぐみに変装するより梓さんの方が僕の横を歩きやすいって梓さんの格好に変装したそうだ。あと、梓さんの方が店によく立つから変装のための観察もしやすかったんだろう。』

「…そっか。私はどうしたらいい?」
『フォローをしておいたから、たぶんないとは思うが、見られたからめぐみに接触してくる可能性が絶対ないとは言い切れない。』
「…危ない人?」
『あぁ。僕がずっと潜入しているところだ。安室透もそのために生まれた。』

…やっぱり黒の組織の人だ。
誰だろう。私の知ってる人かな。
といっても、私が知ってる女の人っていったら、ベルモットくらいだ。


『変装している可能性があるから、なにか探るような質問をしてくる女性は全員疑ってくれ。』

【超人しか出来ないような無茶振りしてくる】って今日コータさんが言ってたなー…
疑ったところでわたしに何ができるんだ。

「大丈夫。安室さんの事は話さないから。安心して。」
『…そうだな。めぐみは赤井のことも僕には話してくれないしな。』
「そうそう。」
『でも、顔には出るから気をつけろ。』
「努力しまーす。」
『ふふ、じゃあまた明日ポアロで。』
「はい、おやすみなさい。今日もお疲れ様でした。」

『…おやすみ、めぐみ。』


最後急にとびきり優しい声で言うものだから、ドキッとしてしまった。
心臓に悪い人だ。
/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp