第80章 ばったりと
朝からシフトが入ってて、今日はもうすぐ仕事も終わりだなってころ、久しぶりに園子ちゃんや蘭ちゃんがやってきた。
一気にお店が賑やかになった。
コナンくんもいるようで梓さんや安室さんも交えてわいわいお話をしている。
バックヤードのパソコンの前でそれを聞きながら私はお給料の計算をしていた。
浴衣デーでマスターから少し手当を貰ったのだ。
この為にわざわざ浴衣を買ったことを知ったマスターからの配慮だ。ありがたい。
金額を入力してエンター…ポチ
「何ですってぇぇぇぇ!!!」
店内に響く園子ちゃんの声。
定期的に聞こえてくるからまぁ慣れたもんだが、バタバタっと足音が響き、バックヤードに顔を出してきた。
これは初めてだ。
「めぐみさん!!!ちょっと!!」
「ひっ!」
手まねきされ、私は何を言われるんだろうとびくびくしながら、私は立ち上がりみんなの元にいった。
「安室さんと付き合ってるって本当っ!?」
「えっ。」
なんて答えたらいいのか迷ってカウンター内にいる安室さんに視線を送った。
彼はにこにこ笑うだけで助け舟を出すつもりはないらしい。
「仲良くさせてもらってます…。」
「沖矢さんは!?」
「ええっ!?」
なんで、園子ちゃんがそれを知っているのか!
待って。わたしが沖矢さんと知り合いだとまだ安室さんは知らないはずだ。
「ダンスパーティーのあの写真、沖矢さんだったんでしょ!?名探偵園子にかかればリストやら目撃情報でそのくらい特定は簡単よ!」
ひぃぃ!バレてる!!
沖矢さん=赤井さんって安室さんは知らないんだよね…?
チラッと安室さんの方を見たらさっきの笑顔のまま動かない。
ぜんっぜん動かない。
逆に怖い。その笑顔。
助けてコナンくんっ!
私はカウンター席にちょこんと座るコナンくんに視線を送った。
「めぐみさんと昴さんはダンスパーティーの時にちょこっと踊っただけだよね!前、昴さんから僕も聞いたよ!」
視線に気づいてくれたコナンくんはそういった。
よし、その設定だな。
ダンスの時にあっただけで、それから会ってないということね!
隠し事も誤魔化しも苦手なので、コナンくんの言葉はとても助かった。