• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第78章 夏祭り


うれしそうに駆け足で出ていった梓さんを見送り、私は売り上げ金を数えた。
限られたメニューだけだったにもかかわらず結構な売り上げだった。


安室さんはカーテンを閉めたり、オモテの電気を消したり。


「忙しかったですね。」

床の掃き掃除をしながら安室さんがそう言った。

「そうですね。忙しそうでしたね。」
「…。」

安室さん目当てのお客さんだらけだったから私よりも忙しかっただろう。

「売り上げも良さそうですね。」
「そうですね。安室さんのおかげです。」

JKネットワークで色んな人が来てくれたしね。


私は売り上げ金をもって、金庫にしまった。

後は冷蔵庫の在庫チェックだ。
明日から通常に戻るから、下準備しないとな。

冷蔵庫を閉めて、立ち上がり振り返ると安室さんがいた。

「わっ、なんですか?」
「いや……可愛いなぁって思って。」
「…何がですか。」
「怒ってる。」
「…?べつに怒ってないよ?」

そういえばさっき梓さんにも言われた。


「ふふ、気付いてないのがまた可愛い。」

むっ。

小馬鹿にされた気がして私は眉間にシワを寄せ、睨みつけた。




安室さんは一歩私に近づいてきた。
狭いカウンター内、私は後ろに行けず安室さんの方に身体を向けたまま、カウンターに手をついた。


安室さんもカウンターに両手を置き、まるで私を閉じ込めるような格好になった。

「は、離れて。」
「僕が他の子とたくさん話をしてるのが気に食わなかった?」
「…え?」
「色んな子の浴衣姿、褒めるのが嫌だった?」
「…っ!?」

ぐっと顔を近づけ、笑みを浮かべる安室さん私の耳元で囁き出した。


「『自分は女の子と話すくせに』…悪いが聞こえた。」
「えっ、私そんなことっ!」


「やきもち。…妬いてくれたんだな。」


や、やきもちっ!?
私が!?

べつに恋人でも無いくせにっ!?

「やいてないっ!」
「途中からむすっとして、飲み物つくったり、洗い物したり…、可愛くって仕方なかった。もう、どうしてやろうかと考えてたよ。」
「…っ!?」


私…そんな無意識に態度悪くなって…!?


「それなのに、他の男にナンパされるし。目が離せないなめぐみは。」
くちびるが首筋に撫でていく。

「まって…!ここポアロだからっ!」


「…余計に燃えると思わないか?」

/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp