第75章 知らないっ!
私はイライラしながら仕事に打ち込んだ。
安室さんが喧嘩をすると無視するタイプの男なんだと思うと余計にイライラした。
会いたくないからってシフトも休むこともイライラした。
『今日は自分の家に帰ります。昨日はありがとう。』
とりあえず、コータさんにそうメールを送っておいた。
安室さんがそう言う態度なら私に会いに来たりなんて絶対しないだろう。
三日間安室さんから連絡くることはなかった。
明日は朝からシフトが入ってるはずだが…来れるかメールで聞いた方がいいだろうか…
いや!私からは絶対連絡しない!
シフトくらい自分で管理して!
私はみんなのお給料を振り込む手続きのために、銀行帰り、外を歩いていた。
仕事中は何も考えずにいられるけど、こうやって歩いているとつい安室さんのことを考えてしまってその都度イライラとしてしまっていた。
ブー
と、なるバイブ音。
私は急いで携帯を見た。
…別に安室さんかなっとか思ってはない。決して。
『早く仲直りしろ。仕事にならん。』
コータさんからだった。
仕事にならないってどう言うことだろうか。
…もしかして、安室さんもイライラして私みたいに考え込んでるんだろうか。
ーーー…仲直りなんて。
やり方わかんないよ。
結局コータさんには返信せず、そのままポアロに戻った。
「ただいまー。」
「あ、おかえりなさいめぐみちゃん。」
荷物をロッカーにしまったりしていると、梓さんがバックヤードをそろそろとやってきた。
チラチラと私の顔をうかがっている。
「ねー、めぐみちゃん?」
「んー?」
「安室さんと仲直りした?」
「…うーん。だって会えないんだもん。」
「メールや電話は?」
「何もしてない。だって、シフト入れないくらい私に会いたくないのに私から連絡できないよ。」
「シフト入れないのは会いたくないからなの?私てっきりいつもみたいに探偵業が忙しいのかと思った。」
「………。」
梓さんに言われてやっと気づいた。
頭に血が昇ってそこに気付かないないんて。
私ほんと馬鹿だ。
安室さんは今ももしかして何処かで命をかけて使命を果たそうとしてるかもしれない。