第73章 仲良く
心臓が飛び出しそうだ。
総長に扮して、会合に参加した時だってここまで緊張しなかっただろう。
こんな…警察を騙すみたいなこと。
赤井さんの後ろをトボトボ歩く。
そのジョディさんって人になり切って。
「ねぇ、赤井さん、ホントに平気?」
警視庁内を歩きながら、前をいく赤井さんの袖をくいっと引っ張った。
「堂々としてろ。すぐすむ。」
「…大丈夫かなぁ。」
そのさらに後ろからはコナンくんがコソコソとついてきている。
白い大きなマスクを私がつけて、それには何か機械が付いてる。変声機だ。
…初めてみた。
私についた盗聴器をコナンくんが聞いて、何かジョディさんが話さないといけない時はコナンくんが変声機から話してくれるので、私はもごもごと話すふりをすれば良い。
真っ直ぐすすんで、一つの部屋に付いた。
赤井さんはノックもせず勝手に入った。
部屋がざわついた。
私は後ろでこそこそしている。
ここにはきたのは初めてだ。
降谷さんのことを知らない公安の人たちかいる、本物の公安部だ。
風見さんやコータさん、香山さんの机も正式にはここにあるんだろう。
「申請書だ。間に合っただろう。」
FBIだ…
あいつが前、捕まえようとした?などと、色々聞こえてくる。
「赤井さんですね。こちらの部屋にどうぞ。」
「…いや、捜査申請だけしたら帰るつもりだ。」
「丁重にもてなせと、上司の命令でして。」
「…上司。ね。」
来たのはコータさんだ。
彼にバレないように赤井さんの大きな背中に隠れるように下がった。