第72章 捕まえた。
金髪のウィッグを被り、眼鏡をする。
渡されたスカートを履いて、スカーフを首に巻いた。
「ジョディ先生…?」
私の格好を見てコナンくんがつぶやいた。
…誰だっけ。私あったことあったかな。
「え、私外国の方になり切るの?英語むりだよ。」
「そこは坊やがなんとかしてくれる。」
「はぁ!?どうやってだよ!」
「変声機があるだろう。めぐみにはマスクをしてもらって。」
「ちょ、ちょっと待って!」
どんどん話を進めて行く赤井さんにコナンくんは頭を抱えた。
「何をどうするのか、何があったのかちゃんと説明して。」
まったくもってそのとおりだ。
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説明を受けたが、時間がないからと私は外国人っぽいメイクをしながら聞いた。
写真を見せられたが、とっても綺麗な人だ。
マスクをするにしても、こんな人になりきれというのか。
「はぁぁぁーー…。」
コナン君の大きなため息がここまで聞こえた。
「呆れた!赤井さんが凄い焦ってるから何かあったのかと思ったらそんなことのために僕とめぐみさんを使うの?」
「そんなことではない。重要だ。今日しないと強制帰国だ。」
5時までにあと1時間というところで、後は車で説明すると、とりあえず車に乗り込んだ。
後部座席でコナンくんと座り、私は赤井さんに聞いた。
「えと…まだよくわかってないんだけど。FBIの日本での捜査権限の期限が切れそうなの?」
「あぁ。」
「その期限延長申請のために警察庁に手続きに行かなきゃいけない。」
「あぁ。」
「その申請が今日の5時まで?それに間に合わないとビザの関係で赤井さん周りのFBI全員強制帰国なの?」
「そのとおり。」
「…なんでそんなギリギリまでほっといたんですか。」
「上司が日本時間とアメリカ時間を伝え間違えたんだ。明日までだと思った。」
それでもギリギリじゃないか。