第66章 二人を見守りたい(風見さん視点)
バンに戻ってきた降谷さんを確認して、車を出発した。
降谷さんはめぐみさんの、イヤーカフやネックレス、指輪などの最終チェックをし始めた。
「はぁ…。」
「どうしたの?」
「やっぱり行かせたく無い。心配だ。もし10人以上の武器を所持した手下を連れてきたら…。ボスが倉庫に到着した瞬間を逮捕すれば…。防弾チョッキきてたところで、撃たれたら骨折はする…それに…」
バチンッ
「良い加減にしろ降谷零っ!」
ビクッと驚いて、バックミラーを見ると、めぐみさんが両手で降谷さんの両頬を摘むように叩いていた。
「てめーは公安の中でも、偉い公安なんだろ!?何のためにいる!武器が密輸されて、その武器が日本中に広がるのを防げるのは誰だよ!」
「……。」
「日本を守れるのはおめーらだけだろうが!」
「…めぐみ。」
見てはいけない。見てはいけない。
と、言い聞かせながらもついチラチラとバックミラーをみてしまう。
そこには、降谷さんの頭を抱え込むように抱きしめるめぐみさんがいた。
「私は大丈夫だから。降谷さんは日本をお願いします。言ったでしょう?貴方の役に立てるのってすごく嬉しいの。…ね?」
「…あぁ。わかった。」
二人の関係を誤解していた。
恋人なのか?
申請したのか?
とか、そんな心配をしていたことが恥ずかしい。
そんな陳腐な言葉で表せるようなものではないのだ。
自分はこれからも二人を見守って行きたいと強く思った。