第56章 作戦
上着を脱いだ安室さんの白いシャツには肩とかに黒いベルトがかかっていた。
そして脇の下に拳銃が…。
「すごーい!安室さんこのベルトかっこいいですね。」
「…ん?」
「初めて見た!みんな持ってるんですか?」
「…いや公安とか特殊な職務につく捜査官だけだ。普通は許可が出てから。」
「へぇー。コースターでしたっけ?」
「ホルスターだ。」
「あ、そっか。さっき触っても気づかなかった。すごーい本物の銃だ。」
「…。めぐみ今は辞めろ。」
「…あ。ごめんなさい。」
「触った…?」
「触った。」
「今触ったって。」
風見さん達がざわざわとしはじめて、自分が言ったことを思い出し慌てたが、ここで変に弁明してもダメだと思い、知らんぷりをして黙り込む事にした。
「じゃあ、早くても明日の夜にはできるようにしよう。風見、捜査官の手配たのんだ。」
「わかりました。」
「めぐみ。明日も朝から仕事だろう。送る。」
「あ、はいっ!お願いします!」
立ち上がった安室さんの後ろを私は慌てて追いかけた。
後ろからの視線が痛いーー…!
「それじゃあ、お邪魔しました!ありがとうございました!」
ドアの前でペコっと勢いよく頭を下げ、私は元きた道とは違う裏口のような場所を通って警視庁を後にした。