第50章 黒い夢から覚めて
「あー…確かに疲れた。今急に疲れがきた。寝てなかったしな。」
「お布団いく?」
「…いいなそれ。もう一回。」
頭から手を離して私は立ち上がった。
「馬鹿なこと言ってないで、ほら早く寝てください。」
「…膝かして。」
「……そんなので、寝れるの?」
「今はめぐみがいればどうとでも寝れる…明日は朝から本庁だ。」
「ほんちょ?」
「警視庁。」
「へー。警視庁と警察庁の違いもわかんないや。」
「…うん、もうそのままでいて。」
「あ、馬鹿にした?」
「してないよ。安心する。」
安室さんは立ち上がり、横にあるベッドにのそのそと上がった。
膝貸してもいいけど、私に寝るなということか。
「ま、いいか。…はい。どーぞ。」
安室さんがもともと置いていた枕をよけて、そこに座り、膝をぽんと叩いた。
包帯だらけの安室さんが急になんだかぼろぼろに見えた。
気を抜いたせいだろうか。
こんなになるまで頑張ったのかーー…
私の膝に頭を預け、安室さんはすぐに目を閉じた。
「お疲れ様…降谷さん。」