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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第49章 黒い夢【2章】


「僕の車に向かってたら時間が足りない、すまないが東都水族館に向かってくれるか。」
「…どこ。」
「運転変わろう。」
「道案内してくれたら…」
「いや、そっちのほうが面倒だ。僕が運転する。」


正直そっちの方が助かります。
そう思いながら私は車から降りた。









■□■□■□


「無茶…たくさんした?」
「まぁ。めぐみの想像の2倍は無茶したと思う。」
「例えば?」

車の中で安室さんに何気なく質問をした。


「180キロでカーチェイスしたり、トラックとトラックの間を通り抜けて横転させてしまったり。高速道路を逆走したり、あと…」
「待って、想像の100倍。」
「くっ、くく。」

何気なく聞くようなことじゃなかった。



「これから行く水族館でも無茶予定?」
「たぶんな。」
「…そっか。」
「めぐみからのメール見た。返事は出来なかったが。終わったら飲みに…」
「わぁ!だめ!それダメなやつ!」
「…?」
「それフラグだから!『この戦争が終わって帰ってきたら結婚しよう』とかそういうこと言うと基本死ぬから!だめ!」
「…結婚?」
「ちがっ!そこじゃない!」
「ふふ、わかってるよ。フラグね…。そんなものたたき折る自信あるさ。何が何でも帰る。めぐみの元にね。」
「…。」
「向こうに着いたら水族館から遠く離れてて欲しい。めぐみが気になって集中出来なくなる。1番に守りたい存在だから。」
「…っ」

泣くもんかってぐっと握り拳を膝の上で作った。


「こんな状況でもこうやって笑って話ができるのはやっぱりめぐみだけだ。大切なんだ。終わったらまた迎えに来てくれるか?」
「…うん……うんっ!」



目の前に煌々と輝く遊園地のような場所が見えてきた。
大きな観覧車も見えてきた。


少し離れたところに車を停めて、運転を変わろうと車から降りた。


「安室さん…いってらっしゃい。」
「あぁ、いってくる。」

車の前で、安室さんの指先をぎゅっと強く強く握りしめた。

いつもみたいに「無茶せず怪我なし頑張って」送り出すだけ…。

「無茶いっぱいしてきて!怪我もいっぱいしてもいい!私が治すから!頑張ってきて!…生きて!!」
「…あぁ。ありがとう。めぐみ。」

安室さんが最後私の頬を優しく撫でて走っていくのを私は最後まで見つめていた。
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