第49章 黒い夢【2章】
ここ数日、朝から晩までずっとポアロにいる。
今日は安室さんの代わりだ。
ずっといるせいで、パソコン業務はやり終わって、特にすることもなくぼーっと座っていた。
お店は先程来た梓さんに任せっきりだ。
今はどうやらあゆみちゃんたち探偵団と博士がいるみたいだった。
話し声は聞こえてこないが、コナンくんと灰原哀ちゃんはいないようだった。
少し梓さんと話をしたら、すぐにまた全員出て行った。
その後はお客さんも特に入らず落ち着いている。
何度も何度も安室さんか赤井さんから連絡はないかと携帯を確認する。
その度に大きなため息をつく。
「めぐみちゃん、元気ないね。大丈夫?」
「え?ごめん。仕事に集中できてないよね。」
「それはいいんだけど、無理しないでね。」
「ありがとう梓さん。」
夕方、何組かのお客さんを送ったあとくらいに、電話が鳴った。
バックヤードに走り、画面を見た。
赤井さんだーー…!
「はいっ!」
『めぐみ、車は持っているか。』
「借り物ですがあります。」
『頼みたいことがある』
「…はいっ。」
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「梓さん!ごめん!ちょっと今日帰っても良いかな?後お願いしたい!」
「え!?うん!いいよ。めぐみちゃん、何かあったのね?行ってきて!」
「ありがとう!」
ずっとため息ばかりで集中していなかった私に梓さんは心配してくれていた。
そんな私を快く送り出してくれて、感謝しかない。
急いで準備をした。
帽子を深く被って、黒いパーカー。
近くに停めていたマスターの黒いクラウンに乗り込み、赤井さんに言われた場所に急いだ。