第48章 黒い夢【1章】
メール送った夜、返信はなかった。
最初3日で終わらせると言っていた3日が過ぎてしまった。
一応今日シストが入っているはずなのだが…
昨日の赤井さんの様子を見る感じ、ポアロなんかにくる余裕なんてないだろう。
朝起きて、安室さんの代わりに行けるように準備を始めた。
ブー
机に置いた携帯が震える。
「っ!」
安室さんだろうかと急いで携帯をみた。
『今日からしばらくシフトには出られない。梓さんやマスターにうまく伝えといてくれ。』
それだけだった。
こんな時までシフトのことを心配して…
彼のプレッシャーにも負担にもならない、最適な返信はなんだろうって考えて考えて…
『私がシフト代わりに出るからコチラは気にしなくて大丈夫だよ。帰ってきたら今度はカジュアルに飲みに行きましょう。だから怪我無しね。』
こんな事しか言えない無力な自分がなんだか悲しくなったけれど、こうやってポアロにまた無事に帰って来られるようにすることも大事なのかもしれないと自分に言い聞かせた。
安室さんが安心して帰って来られる場所ーー…。
わたしはそれを作りたい。
だから、頑張ってーー安室さん。
携帯の画面に向かって、私は今日も祈った。