第5章 チェック
疑いの目を向けると、安室さんはいつものキラッキラスマイルに戻った。
「今回はありませんよ。」
「そうですか。よかったです。今日の朝、事件の概要を聞いて心配してたんですよ。」
「怪我をしないように左側を相手の車にぶつけましたからね。」
「え?」
ぶつけた?事故ってか、自分から車をぶつけたの?
「あ、知らなかったんですね…事件の概要っていうからてっきり!」
「ニュース見た梓さんから聞いただけです。え?カーチェイス?したんですか?」
さすがにそんなことまでニュースにはなってない。
昨日何したの!コナンくんも一緒だよね?
私も乗ったあの車でカーチェイス…?
「コナン君が誘拐されてしまって、どうしてもコナンくんが乗った車を止めたかったので少し手荒な真似をしてしまいました。」
「へ、へぇ…。皆さんお怪我無く大丈夫でした?」
「はい、犯人が顔面打撲したくらいで誰一人怪我はありませんでしたよ。」
「それは良かったです。ナナちゃんだけですね。」
「ナナちゃん?」
「あ、ごめんなさい。安室さんの車のことです。7、つきませんでしたっけ?」
車には疎いので、一度聞いただけで忘れてしまっていた何とかセブン。
買い出し以来勝手にあだなを付けていたのつい言ってしまった。
「ナナちゃん…。ふふっいいですね。」
「何て種類でしたっけ…。」
「RX-7ですよ。さらに種類わかれてるんですけど…」
言ったところで私にはわからないだろうと、安室さんはそれ以上特に説明はしなかった。
うん、それ正解。
「とりあえず、安室さんたちに怪我がなくってよかったです。
じゃあ、私は帰って寝ることにします。」
「ご迷惑をおかけしました。シフト、かわってくださってありがとうございました。いつも夏目さんにはお世話になってるので、何かお礼が出来ればいいのですが…」
何か好きなものとかあるかって聞かれ私は考えた。
特に欲しいものとか無いし…
「あ!じゃあ、今度シフトかぶった時にお願いしたいことがあります!」