第1章 私は見た。
半年前、私がお邪魔させてもらっていた、組が壊滅した。
させられた。
黒の組織に。
最初、私が見つかったのだろうかと焦ったのだが、どうやらそうではなくて、組長と向こうの組織との取引が上手くいかなかったようだ。
力の差を見せつけられ、組は解散。
組長はきっともうこの世にはいないだろう。
まぁ、組長ほどのトップには私は数回しかあったこと無かったし。
在席させてくれてありがとーーってくらい。
では、そろそろ話を今に戻そうと思う。
私は幹部の1人と仲が良かった。
お父さんくらいの歳だったので、娘のように可愛がってくれた。
義理堅く、やさしく、心の広い人だった。
何も持たぬ私に、解散後は色々残してくれて、知り合いの人に戸籍なくても働いたり住んだりする事ができるよう、手配までしてくれたのだ。
そこで、私は半年前から働かせて貰っていた。
そして、職場すぐ近くのアパートまで借りれた。
ここで、私は組織から隠れて過ごしています。
いつかどうどうと、日の下で過ごすことができる日まで。