第1章 私は見た。
少し昔の話をしようと思う。
長々と話しても仕方の無いことなので、
手短にしよう。
ここの"世界"に来たのは今から約5年前のことだった。
そう、私は違う世界から来たのだ。
大好きな猫を追いかけて行った先で、殺人現場を目撃してしまい、
犯人グループに捕まり、変な薬を飲まされた。
そして、次に現れたのがコナンの世界だったのだ。
残念なことに、私は特にファンだった訳でもなく、中学まではなんとなーく見ていた程度の知識。
だけど、ジンとウォッカくらいなら知っていた。
わたしが突然姿を表した先はどうやら彼らのアジトとするところのようだったのだ。
ジンとウォッカ、そしてベルモット。
さらにいたのだ。奥にもう1人。
そこにいたのが、果たして後々出てくるラムという人なのか、トップに君臨する"あの方"なのかは私には分からないが、
顔はばっちりと見てしまった。
どんな顔だったのかここで書くのは辞めておこう。
言ったしまったら、原作ファンの方からしたらつまらなくなっちゃうでしょう?
そこからは大変だった。
生きて捕まえろ!!
絶対にここから逃がすな!
逃がすくらいなら殺せ!
誰が言ったのか、そのような事が聞こえてきたのは確かだ。
走った。
ただただ走った。
弾が何発かカスリはしたものの、命中まではいかず、死なずに出てこれたのはけあか何故かは今でも分からない。
またまたその後も大変だった。
戸籍もお金も、住む場所ない私は、これまた裏の世界に身を寄せるしか思いつかなかったからだ。
でも、私は運がよかった。
ヤクザさんのお世話になったのだが、皆義理堅い、いい人にめぐまれたのだ。
いい人と行ってももちろん、そちらの世界の方々なので、それなりの事はやっている。
私には戸籍がないし、いない存在になっているので、協力ももちろんした。
生きるためだし、仕方なかった。