第47章 黒い夢【序章】
「んでね!最終的に別れようって決めたのがね!」
「うん。」
「東都水族館になんか大きな観覧者が出来たの!それに行く約束してたんだけど、ダブルブッキングしたのよ!しかも私の方を断ったのよ!?」
「あー…それはね。」
「チケットも買ったのに…はぁ…」
「すぐに良い人みつかるよ。梓さんお客さんからとってもモテるし。魅力的だよ。」
「めぐみちゃん…!」
話をしながら閉店の準備をしていく。
私は売り上げ金を数えたり、残った食材の量を見たり…。
「ねぇ!めぐみちゃん、一緒にその水族館行かない!?」
「とっても行きたいけど…2人ともポアロ休んじゃったらまずいんじゃない?安室さんが来てくれたらいいけどね。」
「安室さん、またここ数日お休みですもんね。まだ来られないのかしら。」
どうかなって思って私は携帯をみた。
特に連絡は入っていない。メールを見たけれど何もない。
「わぁ、すごい事故だ。」
「ん?」
梓さんもスマホを見ていたようで、ニュースの画面を見てる。
「湾岸線とか、あっ、さっき話してた水族館に続く道とかで大規模な事故だって。上下線通行止めって速報が流れてきたよ。」
「ふーん。上下線両方通行止めってくらいだから相当大きな事故だったんだね。大丈夫かな。」
「死者は出てなさそうっ!」
死者がいないのはよかった。
梓さんは事故の詳細が知りたいようで、色々目を通してる。
「わっ、ほら見て!SNSにはもうこんなに画像出てるよ!トラックが横転したり、すごーい…!」
梓さんがどんどん色んな画像を見せてくれる。
たしかに凄かった。
横転したり、炎上したり…
横で私も梓さんの携帯を覗いてみていたら、ちらりと端に見えてのは赤い外車。
白いラインが入ってるし、乗った事もあるから覚えてる。
…赤井さんーーー…?
いや、ただ同じ車種が映っただけかもしれない。
心臓の動悸がすごい。
ただの偶然?
近いうちに警察庁に黒の組織が侵入するという情報を掴んだFBIと、
ここ数日休んでる安室さん…
大規模な事故に、映り込んだ赤い車…
どうか…どうが…無事でありますように。