第44章 独り占め
角度を変え、私から安室さんに口づけをしていく。
独り占めって別に私からリードしたいって意味では無いんだけど…
私は早々にキスのリードを諦め離れると、安室さんの胸に飛び込んだ。
強くつよく抱きしめる。
安室さんはそんな私の後頭部を優しく撫でてくれた。
私は胸に擦り寄り、背中にまわした手に力を込めた。
ぐっと急に安室さんが押してきて、私は窓ガラスと胸にサンドウィッチのように挟まれた。
「ぐえ。」
「めぐみに任せてたら朝までかかりそうだ。」
「…だって。」
「朝までってのも魅力的だが、僕としてはもうすぐにでも入れたい。」
耳元で小さく囁かれ、身体中の力が入った。
「貴方の時間を独り占めしたいって意味だよ…」
消えるような声で呟くと、頭の上でくすくすと笑う声が聞こえた。
「わかってるよ。ごめんごめん。ほらこっち見て。」
恐る恐る上を見るとやっと安室さんからキスをしてくれた。
「……ん…」
私だって昔に比べたら成長してるんだぞって知ってほしくて私も必死に舌を差し出した。
「…頑張るめぐみ、可愛い。」
「う、うるさいなっ」
「もっと舌出して。…もっと。力抜いて。」
言われた通り安室さんの首に手を回して必死に追いつこうとした。
ねっとりと絡みついて、撫で合う舌にぞくぞくした。
…気持ちいい。
「んっ…はぁ…」
熱い吐息が口から漏れる。
ジーーーっと左側のジッパーがゆっくりと下されていく。
背中やお腹に空気が通ってきて、身体がはねてしまった。
安室さんの手がそこから入ってきて直接背中に撫で始めた。
「ひっやぁ……」
剥き出しだった左肩にキスを落とし、鎖骨を舐め上げていく。
「本当に綺麗だ…めぐみ。」
「んっ…」
「アイツに抱かれたと思って僕を避けたんだろう?」
突然その話題を出され私は閉じていた目を開け、安室さんを見た。
安室さんも私をじっと見つめていた。
「めぐみにとって、僕は特別なんだと…自惚れてもいいだろうか。」
私は微笑み安室さんの両頬に再び手を触れ、ちゅっと音を立ててキスをした。
「たぶん…もうとっくにそうなんだと思う。」