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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第34章 遠ざかる


朝、ズキズキと痛む頭。


「んんっ……ん?」

白いシーツに白い天井。
小さなテレビに横には固定電話。


前にも同じようなことがあったな…。


でも、前とは違うことがひとつ。



「…あ…あかい…さん」


横には布団に包まれ、上半身裸の赤井さんが寝ていた。



「あ…私……」

自分を見ると、ブラジャーにキャミソール。
ブラジャーは付けてはいるがホックが外れている。

パンツは履いているが、ズボンは床に転がっていた。



微かに感じる下腹部の違和感…




「…お、覚えてない……」


覚えているのは車のなかでチョコを食べさせられたところまでだ。

あれに日本酒が入っていたのか…



「ゆる…すまじ!赤井さんっ!知ってて食べさせた!起きてっ!」
「ん…なんだ、起きたのか。」
「なんだじゃねーよ!ばか!ばか!……ばかっ!!」












「悪かった。」

くわっとあくびをして、ベッドから降りると服を着ていく赤井さん。
全然悪いと思ってなさそう…!

「ひ、ひどいっ…日本酒飲ませるなんて…」
「そうまでしても君を手に入れたかった。」
「…そんなの…」

涙が出そうになるのをぐっと我慢した。

「きっかけにはなるだろう?」

なんのきっかけだろう。
わたしにはわからなかったけど、これ以上話をすると泣いてしまいそうだから私も黙って服を着た。

今日は午後からポアロだ。





「赤井さんきらいっ!」
「そういうな。」
「余裕ぶってるところがまたきらいっ!」
「…余裕なわけないだろう。」
「…」
「安室くんに取られると焦ってしまった…本当にすまないと思ってる。君を手に入れたい、という気持ちは変わらない。」
「…っ!そ、そういう風にまっすぐ気持ち伝えたらいいとおもってるでしょ!?」
「いいや?」

タバコを咥え、火をつける。
ふぅーっとけむりを吐く赤井さん。



「もう…やだ…」

はぁっとため息をつくと、ふっと赤井さんが笑った。
その笑顔にさえイラッとしてしまう。

「彼も君に色々言えないことをしてるんだ。少しくらい君にも秘密があったっていいじゃないか。」
「安室さんが?そりゃ、探偵は言えないことたくさんあるでしょ…」

そんなことと一緒にしないでほしい。

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