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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第28章 本屋


私、安室さんにそんなこといったかな…?


「言った覚えがないって顔してますね。」
「…えへ。」
「無意識で言えるのがあなたのいいところですよ。」
「あ、ありがと…。」


いつも通り早く食べ終わった安室さん。
相変わらず食べるのが早い人だ。

ポアロの仕事に間に合わなかったらだめだと思い、私は少しスピードを上げて食べ始めた。







■□■□

「ご馳走様でした。」

自分の分は自分で支払うと言ったのだが、安室さんは全部支払ってくれた。
ーー…楽しかったな。二人でご飯。


ポアロの買い出し、といってもバターだけなのだそうだが、それを買いに行くらしいので私もついて行った。

なんとなく別れるのが名残惜しくって。


「最近はどうですか?また無茶な依頼きてませんか?」
「最近も色々忙しいですが、そこまで無茶な物はありませんよ。今はストーカー被害にあってる学校の先生の相談に乗ってます。」
「学校の先生が…!生徒に気付かれないようにしないといけないし、休めないしで大変ですね、その方。」
「えぇ。…あともう少しで大きなヤマが片付きそうなんですよ。」

前を向き、珍しく真剣な表情の安室さん。
本当に大変な案件なんだろう。


「安室さんならきっとうまくいきそう。頑張って。」
「…ありがとうございます。」




私たちはポアロに一番近いスーパーでバターを買ってポアロに向かった。

「いっしょに昼食と買い出しと出来て嬉しかったですよめぐみさん。」
「はい、美味しかったし、バ、バイクの話も楽しかった…し…。また行きましょう?」
「次は以前約束した飲み会しましょう。今のヤマが片付いたら。」
「はい。是非。」

ポアロの裏口について、私は安室さんに手を振った。


ドアを手にとり開けようとした安室さんだったが、くるりと振り向いた。
「…うまくいくおまじない。してもらってもいいですか?」
「…え?」

私の両手をとりきゅっと握りしめた。


「無茶せず、怪我なし。頑張って。安室さん。」
「…。」


じっと私の目を見てくる安室さんの目から逸らせなかった。
いつになく真剣だ。
それだけの案件なのだろうーー…。

私は微笑み、安室さんの頭をくしゃりと撫でた。

「大丈夫。きっと上手くいく。…ね?」



「はい。きっと。いえ…必ず。」


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