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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第27章 再びあの家へ


結論からいうと私は協力することを拒否した。

一方的に彼を調べて、彼を暴くことは私は嫌だった。

昔っから正々堂々喧嘩してきたわけではない。勝てばいいだけの卑怯なことばっかりだった。

だけどなんか嫌だった。



彼を知ってしまったら…
ポアロからいなくなるような気がして。
こっそり私に会いにきて、休んでくれないような気がして。
怪我をしても、来てくれないような気がして。














「安室さんから教えてくれるのを待ちます。」
「そうか。残念だ。」


そう言ってタバコを吸い始めた赤井さんは、あまり残念そうではなかった。
昴さんとキスをした時、タバコの味がしたのはこのためだったのか。





「ところで、めぐみのことを教えてもらえるか?」
「私…?」
「鉄パイプと相性が良さそうだったな。」
「…えっ!?」
「驚いたよ。変質者を追い払うための演技とは思えなかったが。」
「あの、FBI様の前で言うようなことじゃ…!」
「FBIだからといって、日本で悪さをした人をどうこうできるわけじゃない。」
「逮捕しない…?」
「…くっ。あまり可愛いことを言うな。」

赤井さんは笑いながらそういった。
ちょっとした仕草や笑い方は昴さんと同じだ…。

「昔ちょーーーっとやんちゃしてて…喧嘩は毎日のように…えと……今はしてません!」
「ちょっとね。まぁ、人には色々あるさ。しかし、あまり無茶はするなよ。」
「だから今はしてませんって!」

私の頭をくしゃっと撫で、おでこにキスをした。



「ちょっ…!」
「なんだ、キスをした仲だろう。」
「赤井さんとはしてません!」
「同一人物だ。」
「顔も声も話し方も変わったら、それはもう、はじめましてです。」

「…そうか。」

手を顎にやり何やら考えていた赤井さんは、ニヤリと笑った。


「ならば、君と初めからやり直せると言うことだな。今ここで踊るか?」

手のひらを私に見せ誘う赤井さん。

「踊りませんっ!」
ぷいっと顔を背けると、テーブルに置いていた私の手を取り、ぐいっと立ち上がらせた。


「きゃっ!」

手を取りもう片方の手は腰に。本当にいまから踊るかのような体制だった。

「あ、赤井さんっ!」
「もう一度俺と始めからやり直そう。偽りなしの本当の俺と。」

頬に触れ、見つめてくる赤井さんの瞳は深い綺麗な緑だった。
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