第26章 あの日の夜に
仕事が今日は休みで、夜は沖矢さんと会う約束をしていた。先日借りた本を返すためだった。
最初、沖矢さんと連絡とった時、工藤家へのお誘いだったが、それは丁寧にお断りして以前お酒を飲んだお店で会うことになった。
ーー…家であんなキスされたのにまた行くだなんて出来ない。しかも工藤新一君の家でっ!
夕方、家の中で準備をしていると梓さんから電話があった。
流石に今からポアロの呼び出しはないとは思うがーー。
「はい。」
「あ、めぐみちゃん、お疲れ様ー。」
「何かあった?」
「もー!聞いてよ!!」
電話先の梓さんのテンションはすごかった。
今日は安室さんと同じシフトの筈だが、何かあったのだろうか。
安室さんが急に帰ったとか、なんなら来なかったとか。
「この前の雑誌のせいで大変だったんだからー!」
雑誌に大尉が載ったことで、我こそが飼い主だと名乗り出て、ちょっとした事件になったんだそうだ。
何やら、雄の三毛猫はとても貴重で高値でやり取りされているらしく、それに目をつけた悪ーいひとが来ちゃったんだとか。
「それは災難だったね。」
「本当だよ!」
「大丈夫だった?」
「うん、安室さんとコナン君がうまく解決してくれたから。」
あの2人がいれば確かに解決してくれそうだ。
結局のところ安室さんとコナン君は仲良しなのだろうか。
以前、コナン君は安室さんを「悪い人」と言ったことがある。コナン君にとっての悪い人って言ったら、小学1年生の考える「悪い人」ではなく、本当に犯罪者としての「悪い人」だろう。
だけど、こうやって一緒に謎解きしたりしてるあたり、やっぱりキッドのような立ち位置なのだろうか。
彼も犯罪者と言えば犯罪者だ。
まぁ、黒の組織とは無関係だろう。